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2005年10月 9日 (日)

道標【PioretNo443】

 「地場の老舗百貨店・丸井今井が、金融機関や大手百貨店・伊勢丹(東京)の支援を受け再出発することが固まった。(中略)老舗の看板に甘えていては、生き残りは難しい。全社一丸となって知恵を絞ってもらいたい。時機を失しないよう、スピード感も大切だ。(平成17年9月19日北海道新聞社説から抜粋)」

 Pioretは今年で創立30周年(他会から聞いて分かったのですが…)を迎えました。93年に発行された連盟の30年誌(以下「30年誌」という。)年表によると、1975年9月28日 札幌勤労者山岳会が3ブロックに分離独立し、西ブロックがとして発足したとあります。また、30年誌でPioretは「丸山からヒマラヤまでを合言葉にしてハイキングから岩登りまで四季を通じてオールラウンドな活動を行っています。」と紹介されております。
 創立から30年たった今、「丸山からヒマラヤまで」という合言葉を知っている会員はどのくらいいるでしょうか…。

 私が入会した当時は、まだ「丸山からヒマラヤまで」という言葉が生きていいたような気がします。その言葉とともに「デパート」という言葉も聞きました。その言葉を聞いたのは、私が初めてPioretを見学しに行った時のことでした。某先輩会員(後の我が師匠)から次のような説明を受けました。「Pioretはデパートだ。お前は何をやりたいんだ。」山の会とデパートがどんな関係があるのか、当時の私には理解できませんでしたが、何か答えなければいけないような先輩会員の迫力というか威圧感に、取り合えず「須築川に行きたい。」とだけ答えたのを覚えております。須築川から始まった我が師匠との各種山行を通じて、「丸山からヒマラヤまで」あるいは「ハイキングから岩登りまで四季を通じたオールラウンドな活動」を合言葉にしているPioretには、自分がやりたいと望めば、それを提供するフロアー(引き出し)がある会であること、即ち、Pioretはデパート(百貨店)であるということを理解しました。

 いつの頃からか「Pioretはハイキングの会」という声を聞くようになりました。このような声に少なからず寂しさを覚えているのは自分だけではないと思います。
 Pioretは、中○や北○とともに道央地区に所属する会の中では歴史と伝統を受け継いだいわゆる「老舗」だと思います。創立30周年という節目の年、今一度、会の現状を見つめ直し、Pioretがモットーとした「丸山からヒマラヤまで」を考えて見ませんか。「冒頭で引用した道新の社説ではないですが、我が会においても全会員が一丸となって知恵を絞り、時期を失しないようにやっていく必要があると思います。まずは自分が教わってきたことを着実に後輩へ伝えることから始めましょう。このことは、会員の責務であり、会に対する恩返しだと思います。「Pioretはデパートだ。お前は何をやりたい。」と言える会って素敵だと思いませんか。

 時にジョニーが、年度末の高所登山学校に参加し、ヒマラヤのカトゥンカンに挑んできます。また、事務局長の沼さんは、デナリ研究会なるものを立ち上げて、来夏の海外遠征をもくろんでいます。このような活動を個人レベルの問題として傍観するのではなく、会としても何らかのサポート(バックアップ)ができれば、「丸山からヒマラヤまで」を考えるよい機会になるのではないでしょうか。

 私自身は、より多くの!!!沢に挑戦し、Pioretから全道の沢やに情報発信していけたら最高だなぁ…なんてことを考えております。思いに技術や経験が追いつかない現実がありますが、少ないながらも四季を通じたオールラウンドな活動を志向する会員がいるので、互いに切磋琢磨しながら、スキルアップを図っていければなぁ…と考えております。

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